ニュースリリース
企業情報
マツダ、中国技術支援センターを開設
マツダ(上海)企業管理諮詢有限公司(MCO)は本日、上海市嘉定(かてい)区に中国技術支援センター(略称:CESC-China Engineering Support Center-)を同社の分公司(分室)として開設したと発表した。 同センターは上海市の中心部から北西約30kmに位置し、延べ床面積3,600m2の建物に事務所とワークショップを有している。同センターへの赴任予定従業員数は現在13名で、これから採用を進めて本年末には約55名となる見込みである。 中国技術支援センターは、マツダが南京、長春、海南の各地で推進する中国事業を、R&D、購買、品質、サービスの各領域において技術支援することを目的に設立した。今後、中国事業が進展する中で、現地生産車や現地生産エンジンの立ち上げの支援、市場クレームの分析を通じた商品対策の迅速な実施、マーケットリサーチを通じた顧客ニーズの将来商品への適切な反映などを担当する。 同センター長に就任した谷岡彰MCO副総経理は、「私達は中国のお客さまに品質の高い優れた商品を提供するために中国にやってきた。この実現に向けて、中国技術支援センターの一人ひとりは、マツダ車を共に生産する中国のパートナーと協力してお客様の要望に迅速に対応すると同時に今後開発する商品に確実に反映してゆく役割を担っている。そのために、これから中国で採用する人たちと共に学びながら、中国の地に根差した技術支援センターを早急に実現していきたい」と述べた。 マツダは中国でのビジネス拡大を目指し、2010年に30万台を生産・販売する体制の構築を中期目標として設定している。この目標達成のため、生産体制の拡充策として、本年1月、長安フォードが南京に建設する車両工場への参画を表明するとともに、5月にはフォード、長安汽車と合弁で設立するエンジン製造会社の政府承認取得を発表した。また、販売体制強化のため、3月に第一汽車集団との合弁による販売統括会社「一汽マツダ汽車販売有限公司」を設立した。同時に商品ラインアップの強化を進めており、向こう3年以内に中国市場に8車種を投入する計画。本年7月にはブランドアイコンとしてロータリーエンジンを搭載した4ドア4シーターのスポーツカーRX-8を発売した。 マツダの中国事業を統括するMCOは、これら各領域で進展するビジネスを中国でのヘッドクォーターとして統括する役割を担って2005年1月に中国上海市浦東新区に設立された。董事長には尾崎清取締役専務執行役員が、総経理には太刀掛哲執行役員中国事業本部長が就任している。MCOの従業員数は、8月1日現在30名である。 マツダは2000年から本格的に中国市場に進出し、これまで生産、販売ともに大きく成長してきた。2004年は乗用車市場の競争が激化するなか前年比14.6%増となる88,462台を販売(小売リ)した。また本年上半期(1~6月)は、前年同期比53.6%増となる70,357台を販売し、2005年の販売目標達成に向け確実に進捗している。 「会社概要」を確認する。 |